ミナス・ジェライス州=バス横転で11人が死亡=事故多発の州道223号線で

8日、ミナス・ジェライス州の州道223号線で54人を乗せたバスが横転。11人が死亡する惨事となった。同日付G1サイト(1)(2)(3)が報じている。
事故発生は8日午前3時24分で、州道223号線のアラグアリ~トゥパシグアラ間で起こった。
事故車はレアル・エスプレッソ社の2階建てバスで、乗客53人と運転手1人を乗せ、7日20時30分にゴイアス州アナポリスを出、サンパウロ市に向かっていた。
バスは州道223号線と州道413号線を結ぶ中央分離帯を越え、「あごのインターチェンジ」とも呼ばれるアクセス道路でコントロールを失い、転倒した。
この転倒で11人が死亡。また、乗客の約3分の2の36人が負傷し、その半分にあたる18人が病院に運ばれた。特に重傷の人はウベルランジア連邦大学の大学病院(HC―UFU)に運ばれた。HC―UFUによると、8人の患者を受け入れたが、1人は亡くなったという。
また、少なくとも17人がアラグアリの緊急医療施設(UPA)に運ばれた。内4人はUPAに残され、4人は同地域の病院に移された。
9日現在も8人が重傷で入院しているという。
なお、死者の中には2歳と6歳の姉妹が含まれていた。この2人の母親と生後6カ月の赤ちゃんも負傷し、入院中だ。
また、重傷者の一人で片腕を切断する必要が生じた妊娠8カ月の妊婦は、事故の後、HC―UFUで緊急出産となり、女児を出産。女児は新生児用集中治療室に入院している。妊婦は頭皮の一部が剝がれており、頭部の手術も受ける予定。
このバスは定期的に保守点検を受けており、事故が車体の問題ではないことが確認されている。運転手も飲酒運転ではないことが確認されている。
州道223号線はかねてから事故が多いことで知られており、昨年7月にはトゥパシグアラで横転事故が起きて軍警が死亡。昨年8月にはエストレラ・ド・スル~モンテ・カルメロ間で追突事故が起き、男性1人が死亡、7人が負傷した。
2021年にはバイクの運転手がバスに追突して死亡。2022年にはアラグアリ付近でタンク車に追突した乗用車の運転手が死亡している。