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サンパウロ市=臓器移植患者を動画で愚弄=研修中の女子医大生二人

2025年4月11日

問題となった動画(Reproducao)
問題となった動画(Reproducao)

 研修中の女子医大生2人が病院に臓器移植で入院後、死亡した患者を愚弄する発言を行い、それをSNSに投稿して問題となった。9日付UOLサイト(1)が報じている。
 問題となったのは、タイース・カルデイラス・ソアレス・フォッファーノ氏とガブリエリ・ファリアス・デ・ソウザ氏の2人の医大生が2月17日にtiktokで公開した動画だ。タイース氏はミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテの保健人間生態学大学、ガブリエリ氏はサンパウロ市のアニェンビ・モルンビ大学の学生で、サンパウロ総合大学(USP)の研修コースに参加していた。
 二人は動画で、USPの心臓研究所(Incor)に入院していたヴィトーリア・シャヴェス・ダ・シルヴァさんの病状をからかった。ヴィトーリアさんは3度の心臓移植を経験していたが、それについて、二人は名前こそ出さなかったものの、「2回目の手術は、移植時手術後に薬を正しく服用しなかったために受けなければならなくなった」と主張。その患者はさらなる心臓と別の腎臓の移植が必要となったとし、「自分には命が七つあるとでも思っているのかしら」と発言した。
 ヴィトーリアさんはこの動画が世に出た11日後の2月28日に亡くなっている。
 娘の友人からこの動画の存在を聞いたヴィトーリアさんの母親は4月3日に確認して驚き、警察とサンパウロ州検察局に捜査を依頼。州保安局によると、同件はサンパウロ市ピニェイロスの第14警察署が侮辱罪として捜査を行っているという。この動画はテレビのニュースなどでも報じられ、大問題となっている。


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