デオドラント吸い込み死亡=8歳少女がSNSの挑戦で

法務省デジタル権利局のリリアン・メロ局長が14日、できるだけ長くデオドラントを吸うというオンラインチャレンジに参加した8歳少女が死亡した事件を受け、SNSにおける子供達の問題について「統一された通報チャネルが必要」と語ったと同日付G1サイト(1)が報じた。
僅か8歳の少女がSNS上の「挑戦」に応じて亡くなったと報じられたのは13日だ(2)。この件は連邦直轄区第15署の管轄とされたが、オンラインチャレンジゲームは通常、子供や10代の若者達に挑戦を受け入れながら画像を録画するよう要求する。
亡くなったのはサラ・ライッサさんで、叔母の一人によると、デオドラント吸入を続けるチャレンジに参加した後、心肺停止状態になり、病院に運ばれたが、60分かけて蘇生を試みても助からなかったという。脳死に陥ったことは10日に宣告されたが、13日には正式に死亡と宣告された。
デオドラントは全て、高濃度のエタン(アルコール)を含んでおり、すぐに気管支に浸透し、酸素の供給を阻害する可能性があるため、吸い込むと深刻な害を及ぼし得る。姪の死に直面したサラさんの叔母さんはSNSで、オンラインチャレンジは危険であることを訴え、周囲の人も子供や若者にその危険性を知らせるよう求めている。
デオドラント・オンラインチャレンジに関しては、14~25年だけで子供や青年56人が死亡したり重傷を負ったりしたという報告があり、警察が事件の背景を捜査中だが、法務省も統一した通報チャネルの設置を検討。子供には不適切な内容にアクセスするのを防ぐための携帯電話やタブレット用のアプリ創設も計画しているという。