エリカ下議=ビザの性別が「男性」に=米国のトランス対処に怒り

トランス連邦議員として知られるエリカ・ヒルトン下議(社会主義自由党・PSOL)が米国でビザの性別を「男性」に変更されていたことを明かし、波紋が広がっている。16日付G1サイト(1)が報じている。
エリカ下議は公務で米国に赴いたが、16日の入国の際、ビザの性別の欄を男性に直されていたことに気が付いた。同下議はこれを拒否し、入国しなかった。
「ドナルド・トランプ大統領が奨励しているトランスジェンダーへの憎悪がブラジルの連邦議員にまで及ぶとはなんと不条理な」とエリカ下議は語り、米国政府がトランス差別を行っているとして憤りをあらわにした。
トランプ大統領は1月20日に就任した際、「米国の性別は今後、二つのみ。男性と女性だけだ」と宣言した。それ以降、同国のパスポートやビザなどには性別欄が男性と女性のみになっている。また、現在の米国においては連邦資金や政府プログラムでトランスジェンダーの理念を推進することが禁じられている。
この件に関しては、もう一人のトランス下議のドゥーダ・サルベルチ下議(民主労働党・PDT)も、「私も米国政府に問い合わせているが、性別が変わることになると伝えられている」と語っている。