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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(149)

2025年4月18日

 またも暴動

 八月。
 十五日から二、三日の間に、ナタール沖でブラジル商船が五隻、立て続けに撃沈された。
すると、また暴動がアチコチで発生した。
 十七日、カンポ・グランデ市で暴徒が一邦人の住宅と店舗を焼討ちにした。
 不穏な空気は続き、近郊に在る邦人のバンデイラ植民地は、野菜の出荷を中止した。
 これには、同地の陸軍師団が困り、騎兵を派遣して荷馬車の護衛に当らせた。以後、それが一年続いた。
 十八日、サンパウロの中心部プラッサ・ダ・セーに二〇万の群衆が集まって騒ぎ、一部が近くのコンデ街を襲撃した。商店や家屋に投石、窓ガラス、ネオン、屋根瓦を破壊した...

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