マルサル=2度目の出馬停止命令=動画の違法拡散により

昨年のサンパウロ市市長選に出馬したパブロ・マルサル氏が選挙地域裁から2度目となる8年間の被選挙権剥奪を命じられた。27日付BBCブラジル(1)が報じている。
サンパウロ州選挙地域裁のアントニオ・マリア・パチーニョ・ゾルス判事は26日、マルサル氏に対し、「メディアの不正使用、資金の違法支出、財力濫用」により、8年間の被選挙権剥奪(出馬停止)を宣言した。同判事によると、マルサル氏は「カット・システム」という方法を悪用して協力者を雇い、SNSやストリーミング・サービスを通して短い動画を違法かつ大量に公開していたという。
また、選挙地域裁はマルサル氏に42万レアルの罰金も科した。それは、同裁が選挙期間中、マルサル氏に対し、選挙終了までの42日間のSNSアカウントの停止を求めたにもかかわらず、ディスコードのアカウントを使用できるままにしていたためだ。
今回の判断は、前回同様、サンパウロ市市長選候補だったタバタ・アマラル氏のブラジル社会党(PSB)の訴えに応じたものだ。タバタ氏はこれとは別に、マルサル氏が自身の経歴に関して虚報を流したことを取り上げ、名誉毀損で訴えている。
マルサル氏は2月にも選挙資金の違法確保の嫌疑で8年間の被選挙権剥奪を命じられている。
今回の選挙地域裁の命令に関し、マルサル氏は「一時的なものに過ぎず、逆転できるものだ」と語っている。