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サンパウロ市=インフルエンザの患者増=死者は77人が175人に

2025年7月10日

インフルエンザの予防接種を受ける人(© Paulo Pinto/Agência Brasil)
インフルエンザの予防接種を受ける人(© Paulo Pinto/Agência Brasil)

 サンパウロ市保健監視調整局(Covisa)によると、サンパウロ市ではインフルエンザの重症患者やインフルエンザによる死者が急増していると12日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
 同局によると、11日までのインフルエンザによる重症急性呼吸器症候群(SARS、ポ語はSRAG)の症例は1754件、死者数は175人だ。24年同期のSARSの症例は982件、死者は77人だから、死者は昨年同期比で127%以上増えている。
 11日付G1サイト(2)によると、1~5月のインフルエンザによるSARS患者は1368件で、昨年同期の983件比で39%増、死者は121人で昨年同期の77人と比べて57・1%増とあるから、昨年は6月に入ってからの患者は増えているが死者は増えていない。だが、今年は患者、死者共に増え続けていることがわかる。
 二つのメディアが共通で報じているのは、インフルエンザによる重症患者や死者が増え、本格的な寒さが迫っているのに、インフルエンザの予防接種の実施率が上がっていないことだ。
 予防接種の実施目標は、高齢者や生後6カ月以上、6歳未満の子供、妊婦などの優先接種対象者の90%への接種だ。だが、11日現在の接種者は223万1704人で、40・73%に過ぎない。5月末までの接種者は200万人弱で40%だったから、あまり伸びていない。
 サンパウロ市では接種率向上のため、5月27日からCPTM(都電)や地下鉄の駅、バスターミナルでの接種も行っている。今年の接種ワクチンは、南半球で発症例が多いA型のH1N1、H3N2とB型のヴィトリアの3種に対応するもので、重症化例や死亡例を60~70%避けられるとされている。


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