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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(187)

2025年6月18日

 その後、サンパウロに出、家庭奉公人=下男=までした。屈辱的であったろう。
 そんな時、野村忠三郎と知り合い助けられた。以後、野村の弟分の様に振舞う。
 藤平はスポーツに熱心であった。邦人の陸上競技大会があると、必ず参加していた。
 そのスポーツ活動には、東山の総支配人君塚慎もよく顔を出していた。藤平は「君塚さんには可愛がってもらった」と後に誇っている。
 この君塚の世話によるものではないかと思われるが、日本の有名なスポーツ用品業者から商品を輸入、販売をするようになった。店も持った。
 漸くまともな仕事を手にしたのだが、日本の開戦で、それも駄目になった。彼...

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