食の多様性から社会を読み解く=『食文化からブラジルを知るための55章』

日本の人が「ブラジル」と聞いて普通思い浮かべるのは、サッカー、アマゾン、カーニバル――そうしたイメージの背後に広がる多彩な料理と、それを形づくってきた人々の営みがある。5月末に明石書店から刊行された『食文化からブラジルを知るための55章』は、食を手がかりにブラジル社会の豊かさと複雑さに迫る意欲的な一冊だ。
本書は、ブラジル研究に長年取り組んできた岸和田仁氏、麻生雅人氏、山本綾子氏の3名が編者を務め、社会学、人類学、歴史学、文学など多様な分野の専門家が執筆を分担。タイトル通り55の短い章から構成され、コシーニャ(鶏肉入りコロッケ)やシュハスコ(炭火焼き肉)、フェイジ...
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