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南日伯援護協会=新会館改修費用でRIFA=復旧に向け協力呼びかけ

2025年8月20日

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 「復旧に向けもう一息、第2段寄付キャンペーンへの皆様のご協力をぜひお願いします」。昨年4月下旬からの大雨と川の氾濫による大規模な水害で本部施設が水没したリオ・グランデ・ド・スル州都ポルト・アレグレ市の日系社会の中心団体「南日伯援護協会」(南援協、Enkyosul – Associação de Assistência Nipo e Brasileira do Sul)の谷口浩会長(73歳、広島県出身)はそう抽選クジ券(RIFA)購入の協力を呼びかけた。キャンペーンの詳細はサイト(https://gambatche.com.br/)から。

 南援協は、1930年代に日本政府から日本人移民への医療支援のために派遣された細江静夫博士の活動を受け継ぎ、リオ・グランデ・ド・スル州とサンタカタリーナ州に住む日系人家族への巡回医療支援を目的として1971年に設立された。今は日系コミュニティだけでなく、社会全体に貢献する慈善団体として認知されている。

 谷口会長は「当時の本部施設は1階天井部分まで、28日間も水没しました。そのため、貴重な日本語の資料や書籍はもちろん、家具や什器、日本政府から頂いていた巡回診療車も全滅しました。洪水再発の可能性や高額な復旧費用を考えると、水害が起きにくい場所に移転した方が良いという結論になり、第1段キャンペーンをさせてもらいました」と報告する。

 昨年行われた同キャンペーンにより約180万レアルの浄財が集まり、今年4月に別の場所にある中古住宅を購入した。物件は2階建てで、延床面積は500平米、160万レアルで取得した。この物件はペトロポリス地区にあり、比較的高台にあるため洪水の心配がなく、公共交通機関の便もよいという。

 ただし、内部を改装しないと使えないため、その費用を集めるために今回の第2段キャンペーンを始めた。谷口さんによれば「新しい住所は未だ閉まって居るので連絡とか届け物は出来ません」とのこと。

 谷口さんは「老人生花、将棋囲碁、音楽療法、日本料理教室など、それぞれボランティアの方が自宅アパートの共用サロンなどを借りて行っており、かなりの負担になっています。新本部施設は古い二階建ての建物で、エレベーターを設置する必要があります。地方から出てきた人が宿泊できるような施設にしたいと思っています」とのこと。改修には最低80万レアルかかる見通しだ。

 そこで国税庁の正式許可を得て、今回1枚20レアルの抽選クジ券を10万枚売り出している。1等に当たれば新車Hyundai HB20(ボーイスカウト・カラムルーより寄贈)、2等はノートパソコンNotebook Acer Aspire 3、3等は湯呑みセットJogo de cerâmica A-tsui-i、4等はヘアドライヤーSecador de cabelo Mega Nano Ionだ。

 応募方法はシンプルで公式サイト(gambatche.com.br)にアクセスし、希望する口数を選んで支払うだけ。購入と同時に抽選番号が発行され、11月19日の連邦ロテリアの当選番号がRIFA当たり番号になる。もしくは、RIFA券はサンパウロ市ではブラジル日本文化福祉協会、サンパウロ日伯援護協会でも購入できる。

 その他、再建のための寄付は、下記の銀行口座情報を使用して任意の金額で受け付けている。PIX KEY(メール):DOACAO@ENKYOSUL.ORG/南援協CNPJ: 93.021.061/0001-16/リオグランデドスル州銀行支店番号: 025

口座番号: 06.129833.0-9

南援協住所 Avenida Coronel Lucas de Oliveira, 1877, Petrópolis, Porto Alegre, RS。Eメール contato@enkyosul.org


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