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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(243)

2025年9月9日


▽平素、高位高官の処遇を辱(かたじけ)なくするは一朝事あるに際し、身命を捧げるためであり、自己の経歴に対する特権ではない。彼らのために移民が送られたのではなく、同胞のために大使や総領事が派遣されたのである。

▽現下のブラジルは、どう贔屓目に見ても、日本人が八紘一宇の精神を体得し、これが宣揚に努める場として適当とは思われない。在伯同胞は、戦勝後は日本本国あるいは大東亜共栄圏へ移動することが得策である。(以上)

当時、邦人の殆どは、一九三〇年代、排日法が成立、さらに日本語教育禁止令が出たことで、この国に失望していた。さらに日本語新聞の発行停止で追い撃ちをかけられた。

戦...

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