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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(245)

2025年9月11日


夫人は幸平の生前、昔の仲間たちが訪ねてきて、よく各地で起きた事件の話をするのを聞いていた。それによると、

「襲撃は、アチコチに別々のグループがあって、それぞれがバラバラにやった」という内容だったという。

筆者は同感だった。

前章までに記した事件に関する記録を見直し、そこから臣道連盟の関わりを消すと、そういう結論しか出てこないのである。無論、グループではなく、個人でやったケースもあったろう。

事件の総て…あるいはその多くを指揮していた組織が存在したと推定できる材料は全くない。

グループ同士が密接に接触していた様子もない。多くの場合、互いに面識もなかったのではあるまい...

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