COP30=トメアス森林農法視察ツアー=JICA主催、参加者募集中
国連気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)が、11月10日から21日にかけてブラジル北部パラー州ベレンで開催される。これに合わせ、JICA(国際協力機構)ブラジル事務所は、トメアス総合農業協同組合(CAMTA)とトメアス文化農業振興協会(ACTA)の協力のもと、休会日(11月16日)に「トメアス森林農法ツアー」を実施する。
森林農法(アグロフォレストリー)とは、森林と共生する形で多様な作物を組み合わせて栽培する農法で、環境保全と生計向上を両立する持続可能なシステムとして注目を集めている。この手法は、戦後トメアスに移住した日系農家が、川沿いで暮らす地域住民の知恵から学び、改良を重ねて生まれたもの。近年では、アマゾン熱帯林の再生や気候変動対策の具体的モデルとして国内外で高く評価されている。
今回のツアーでは、トメアスを代表する実践例であるコナガノ農場とオッパタ農場を訪問し、現地でのアグロフォレストリーの取り組みを学ぶ。CAMTA工場の見学や日本人移民の歴史にも触れながら、この農法がどのように地域に根づき、発展してきたかを実感できる内容だ。
当日は早朝6時にベレンを出発し、トメアス到着後は農場訪問や昼食交流などを経て、夜20時30分頃に帰着予定。定員は100人で、参加費は250レアル(昼食代および訪問にかかる諸経費[ツアー受入団体の振興を含む]を含む)。定員に達し次第締め切りとなる。
ツアー前日の11月15日には、アグロフォレストリーの理解を深めるためのセミナーも開催予定(対面・オンライン併用)。JICAブラジル事務所では「環境保全や農業技術に関心のある方はもちろん、CAMTAやACTAとの連携を通じてビジネスの可能性を探りたい日系企業の皆様にも、ぜひご参加いただきたい」と呼びかけている。
申込みはサイト(https://x.gd/O9wV9)から、参加登録フォームに必要事項を記入の上で送信を。









