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「もしブラジルが敵になったら」=想定作戦と現在をつなぐ影=大戦期の米軍北東伯侵攻作戦《記者コラム》

2025年12月2日

ボートで下船する米海兵隊員ヒギンズ(Public domain, via Wikimedia Commons)
ボートで下船する米海兵隊員(Public domain, via Wikimedia Commons)

米軍「Plan RUBBER」で北東伯占領を想定


第2次世界大戦前夜、米国はブラジルが枢軸国側に傾く可能性を排除できないと判断し、「Plan RUBBER」という軍事行動想定を作成した。米OSS(戦略事務局)や陸軍情報部は、北東伯の港湾・飛行場・通信施設を徹底的に調査し、必要であれば米軍が先制的に拠点を確保する「限定的上陸」の可能性まで検討していた。

ナタール、レシフェ、フォルタレーザなどの海岸都市は、欧州アフリカと南米大陸を結ぶ〝海空の中継地点〟で、その戦略的重要性は当時から繰り返し指摘されていた。

結果的にPlan RUBBERは実行されず、米国は外交・経済援...

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