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22時間飛行可能な新型機登場=日本・ブラジル直行便の時代到来するか

2025年12月4日

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最長22時間の連続飛行が可能とされる次世代航空機が、実用化に向けた段階へと進みつつある。カンタス航空は、オーストラリアとロンドン、ニューヨークを直行で結ぶ商業運航の実現を視野に入れており、世界最長の商業飛行記録を更新する可能性に注目が集まっていると1日付G1(1)が報じた。

欧州メーカーのエアバスが手がける「A3501000ULR」型機は、無着陸での最大22時間の連続飛行を想定した機材で、カンタス航空によれば、従来の運航では中継地での着陸が不可欠だった超長距離区間を直結する能力を備えるという。現在、世界最長の商業飛行は、シンガポール航空のニューヨークシンガポール線で、所要は約18時間とされる。

カンタス航空は2026年に完成予定の同型機を12機発注しており、商業運航の開始は2027年上半期を計画している。
同社は、新型機の導入により、従来の接続便に比べ、最大4時間の移動時間短縮が見込めるとしているが、各路線の正確な所要時間については現時点で詳細を示していない。

この計画は「サンライズ・プロジェクト」と名付けられた。オーストラリアと他地域との時差の関係で、最長区間のフライトでは乗客が日の出を二度見る可能性があることが名称の由来とされる。

導入されるA3501000ULR型機は、A3501000型機の超長距離仕様だ。追加の燃料タンクを備え、2万リットル分の燃料を余分に搭載できる点が特徴。

快適性確保の観点から、定員は最大238人に抑えられ、標準仕様より座席数を減らす構成となる。時差ぼけを軽減するため、睡眠の専門家と協力し、食事のタイミング調整や照明設計を進めたと説明している。機内には、乗客が脚を伸ばしてくつろいだり、水分補給や軽食ができる「ウェルネスゾーン」が設けられ、全乗客が機内WiFiを利用できる。

座席構成はファーストクラス6席、ビジネスクラス52席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー140席の計4クラスで、設備も大幅に刷新される。ファーストクラスは個室仕様で、リクライニングシートとベッド、32インチのモニター、六つの収納スペース、クローゼットに加え、仕事や食事に適した専用スペースを備えている。

ビジネスクラスでは、全長2メートルのフルフラットシート、18インチのモニター、サイドテーブル、ワイヤレス充電、収納スペースが備えられ、個別キャビンをプライベート空間として閉じることができる仕様だ。

プレミアムエコノミーにはリクライニング機能とヘッドレスト、13・3インチのモニター、個人用収納ボックスが備わっている。エコノミーもヘッドレスト、広めの足元スペース、13・3インチのモニターを搭載している。

同社は11月初旬、初号機がフランス・トゥールーズで最終組立作業を開始したことを明らかにした。

現在、日本とブラジルを結ぶ航空便は、米国や欧州、中東などを経由するのが一般的で、所要時間はトランジット時間を除き、22〜28時間程度。こうした長距離フライトは乗り継ぎや待ち時間を伴い、旅客に大きな負担を強いている。

サンパウロから成田まで経由なしで一直線に飛んだ場合、理論上の最短ルート(大圏航路)で計算すると約1万8500キロ。一直線に飛んだ場合の飛行時間は、一般的な長距離国際線の巡航速度である約900キロ/時(マッハ0・85前後)で計算すると、理論的には約20〜21時間だ。

今回開発が進められているA3501000ULRのような超長距離機が実用化され、通常の運航に組み込まれるようになれば、将来的には日本とブラジルを直行で結ぶ航路の開設も現実味を帯びるとみられ、国際線ネットワークに新たな選択肢をもたらす可能性がある。


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