文協70周年と日伯130周年=記念晩餐会を豪華会場で=文化交流の重み噛み締める一夜
ブラジル日本文化福祉協会(西尾ロベルト会長)は12月17日、サンパウロ市のシルクロ・ミリタルで創立70周年と日伯外交関係樹立130周年を記念した晩餐会を開催した。主催者発表によれば、約600人の来賓や関係者が集い、両国の友情と文化交流の重みをあらためて噛みしめた一夜となった。
日伯双方の国旗が飾られた舞台に、サンパウロ日系社会を代表する顔触れが並んだ。文協役員や企業代表、日伯両国の政府関係者に加え、連邦高裁の裁判官や軍幹部も出席し、幅広い支持を示す場となった。
式典は両国の国歌斉唱で幕を開け、文協女性合唱団による厳かな調べが場内を包んだ。特別な動画により70年の歩みと130年の歴史が紹介された。
西尾会長は、2025年を象徴する三つの出来事を挙げた。第一は、3月に行われたルーラ大統領の訪日で、天皇陛下との謁見を含む国賓としてのもてなしが両国関係の深化を印象付けたこと。第二は、皇室からの来訪として6月にブラジルを訪れた秋篠宮家の佳子さまの一連の歓迎行事が、8都市で市民が集う日伯の絆を象徴する機会となったこと。
第三は、南東軍司令部(CMSE)に第2次大戦で戦った日系兵士43人を顕彰する日本庭園が開所し、両国の歴史を再認識する事業が実現したことだ。これらを通じて、過去の苦難を経ながらも日伯関係が「共に歩む歴史」として刻まれてきたことが強調された。
来賓スピーチで鈴木誉里子在サンパウロ総領事は、文協が日伯文化交流と伝統継承に果たしてきた役割を評価し、「両国の対話と友情が未来へとつながる希望になっている」と述べた。サンパウロ市国際関係局のアンジェラ・ガンドラ局長も、日本文化が社会に根付き、多様性を育んできたことへの感謝を表し「ヌーネス市長はいつも『たくさんの移民を受け入れたことで市は豊かになってきた』と言っている」と強調した。
ネルソン・アントニオ・タバジャラ・デ・オリベイラブラジル外務省サンパウロ市事務所代表も、130年の交流の歴史を振り返りながら、「日系人は今日のブラジルの誇りであり兄弟」と語った。
式典のクライマックスには、山下譲二文協評議員会長が音頭をとって伝統的な万歳三唱が行われ、日伯両国の旗を手にした出席者が声を揃えた。続いて石川レナト名誉会長が乾杯を行い、和やかな雰囲気に包まれた。
来場者の村上佳和さん(84歳、広島県出身)は「整然とイベントが進行し、福原カルロスさんのコーディネートが素晴らしかった。(最近亡くなったばかりの)家内も一緒に連れてきたかった」と述べた。サントアンドレ日系団体連合会の宮村康雄会長(78歳、2世)も「17年間も文協の地方理事を務めているので、70周年は自分のことのように嬉しい。日系将官もたくさん参加してくれ、とても誇らしい」と微笑んだ。
晩餐会では、彩り豊かな料理が振る舞われるとともに、音楽と舞踊の饗宴が披露された。日系アーティストたちによる歌唱と、リベルダーデ文化福祉協会舞踊部らによる「盆踊り」が続き、出席者は老若男女を問わず輪になって踊り、互いの文化を祝福した。
この夜の催しは、単なる記念行事にとどまらず、両国の過去の歩みを見つめ直し、未来への新たな一歩を刻む機会となった。









