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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(318)

2026年1月13日


 何故、そうしたのだろうか。

 四章で触れたが、小説家の角田房子が、後に【宮坂国人伝】を執筆しており、それに詳しく事情が記されている。

 なお角田は、前章で登場した宮坂の女婿のいとこであった。ということは、山県勇三郎の姪ということでもある。

 角田は目黒に宮坂を時々訪れていた。が、その顔から急速に精気が失われて行くのに驚いた──という。

 彼女には、宮坂が日本の空気に馴染めないでいる様に観えた。

 その頃の日本は、好景気の真っ盛りで〝昭和元禄〟を謳歌していた。宮坂は、それに好感を持っていなかった。特に若者が軽佻浮薄に流れている──と失望していた。

 「日本人はこんなに贅沢ばかり...

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