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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(337)

2026年2月7日


 ここで、信じがたいことが起こる。前記八三年のリスケで決めた外債の利子支払いを、一方的に停止してしまったのである。ということは、元利とも支払いをしないことになる。

 デフォルトであった。

 これは国家の実質上の倒産を意味した。

 八七年二月のことであった。

 ブラジルは、とんでもない男に国の運命を託してしまっていたのである。

 ことの重要性を認識していたかどうか、疑問なほどの政治感覚であった。

 サルネイは、外債という重荷を、剣ヶ峰から谷底へ向けて、投げ捨ててしまったのだ。

 この暴挙により、国際信用は一挙に失墜した。

 これについては、

 「大人たちが懸命に崩れを防いできた積み木細...

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