Romances em Série
小説＝「森の夢」＝ブラジル日本移民の記録＝醍醐麻沙夫＝44
その下に「山羊町」があった。山羊町から平坦になり、ずっと向うに百軒長屋が幾つも重なっていた。その辺が...24/09/2024
ブラジル日系社会＝『百年の水流』（再改定版）＝外山脩＝(15)
不吉な門出 話を、東京着以後の水野の動きに移す。 水野は皇国殖民の社員と、移民一、〇〇〇人の送出準備...21/09/2024
小説＝「森の夢」＝ブラジル日本移民の記録＝醍醐麻沙夫＝43
そんなことをした人間は、今まで一人もいなかった。何かに憑かれたような働き振りだったが、初めは、無謀で...21/09/2024
ブラジル日系社会＝『百年の水流』（再改定版）＝外山脩＝(14)
仙台の藤崎商会の野間たちは、支店開設のためやって来た。サンパウロ市の中心街に、日本製の雑貨品を売る店...20/09/2024
小説＝「森の夢」＝ブラジル日本移民の記録＝醍醐麻沙夫＝42
口惜しそうにわめく声があった。 「そうだ。確かに、騙されたのだ」 と彼はうなずいた。 政治家や殖民会...20/09/2024
ブラジル日系社会＝『百年の水流』（再改定版）＝外山脩＝(13)
草創期（４） 一年近く経って一九〇七年三月、後任の公使が着任した。さらに半年後、水野が日本から戻った...19/09/2024
小説＝「森の夢」＝ブラジル日本移民の記録＝醍醐麻沙夫＝41
有川が冗談とも本気ともつかぬ苦情を言った。 「ホッホッホッ」 周平は指についていたノリを丹念になめな...19/09/2024
ブラジル日系社会＝『百年の水流』（再改定版）＝外山脩＝(12)
アンデスの山越えは、眼下に数千メートルの谷底を見ながら、細い道を辿るという難所も多く、ら馬も怯えるほ...18/09/2024