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《ブラジル》知事選支持率調査でサンパウロ州ではPTハダジ1位=PSBフランサと2人でほぼ半数=27年間のPSDB支配に終止符か

2022年4月9日

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ハダジ氏(左)とフランサ氏(Twitter)

 7日、知事選に関するダッタフォーリャの世論調査最新版の結果が発表され、サンパウロ州ではフェルナンド・ハダジ氏(労働者党・PT)が1位で、2位のマルシオ・フランサ氏(ブラジル社会党・PSB)との2人で有権者のほぼ半分の支持率を占めた。いよいよ民主社会党(PSDB)による27年間の政権運営に終止符を打ちそうな気配が濃厚になってきた。リオ州ではマルセロ・フレイショ下議(PSB)と現職のクラウジオ・カストロ氏(キリスト教社会党)との一騎打ちとなっている。7、8日付伯字紙、サイトが報じている。
 サンパウロ州知事選の世論調査は、5〜6日に州民1806人に対して行われた。今回の調査で1位となったのは、元サンパウロ市市長(2013〜16年)で18年大統領選では次点となったPTのハダジ氏で、29%の支持を得た。
 2位に入ったのは、2018年に当時の知事だったジェラウド・アウキミン氏の大統領選出馬を受けて副知事から知事に昇格したフランサ氏で、支持率は20%だった。
 ハダジとフランサ両氏は、ルーラ氏とアウキミン氏が今回の大統領選でシャッパ(連立名簿)を組むために、PTとPSBが国単位の連立(フェデラソン)を組もうとした際、どちらがサンパウロ州知事選の候補になるかでもめ、フェデラソン不成立の原因にもなっていた。
 この2人で全体の49%と、左派候補が半数近くを占めたことになる。この背景には、もう一人の左派の有力候補だったギリェルメ・ボウロス氏(社会主義自由党・PSOL)が出馬を断念したことがある。
 3位にはボルソナロ政権でインフラ相を務めたタルシジオ・デ・フレイタス氏が10%で続いている。1995年のマリオ・コーバス知事以来、7期連続してサンパウロ州知事を出している民主社会党(PSDB)の候補で、ジョアン・ドリア氏の後継知事のリカルド・ガルシア氏は6%で4位と苦しんでいる。
 5位にはヴィニシウス・ポイト氏(ノーヴォ)、6位にはフェリシオ・ラムス氏(社会民主党・PSD)が2%で続き、過激言動で知られたボルソナロ政権元教育相のアブラアン・ウェイントラウビ氏は1%の支持に止まっている。
 ダッタフォーリャはフランサ氏が出馬を見送った場合のシミュレーションも行っているが、その場合はハダジ氏が35%に支持率を伸ばし、タルシジオ氏は微増の11%。ガルシア氏が支持を伸ばし、11%に迫ると出ている。
 ただし、「事前の知名度」が98%のハダジ氏に対し、タルシジオ、ガルシア両氏は38%と低く、伸び代は期待できる。また、現時点では、「白票」が25%、「知らない」も7%と多い。
 一方、リオ州知事選に関する世論調査も行われており、2016年のリオ市長選で次点となったフレイショ氏が22%の支持を受け1位。カストロ知事が18%で2位と、実質的に引き分けの状態だ。3位には、元ニテロイ市長のロドリゴ・ネーヴェス氏(民主労働党・PST)が続いている。
 また、数々の汚職が理由で出馬が微妙ながらも根強い支持がある元知事のアントニー・ガロチーニョ氏がウニオンから出馬との噂もあり、同氏も含めた場合はフレイショ氏、カストロ氏の支持率が18%と14%に落ち、ガロチーニョ氏が7%で3位に入るという結果も出ている。


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