連警=PP党首賄賂受け取ったと報告=大統領の右腕、官房長官に容疑

現政権の官房長官で進歩党(PP)党首のシロ・ノゲイラ氏(進歩党・PP)が「収賄を行っていた」との報告書を、連邦警察が最高裁に提出した。8、9日付伯字紙、サイトが報じている。
これは連警が2018年に始めた捜査で明らかになった。この捜査は、2017年もJBSショックで逮捕された食肉大手「J&F」社長だったジョエズレイ・バチスタ氏と役員のリカルド・サウジ氏の報奨付供述に基づくものだ。
これは元々、2014年の大統領選で当時PPが支持していたジウマ政権に協力するためにJ&Fに800万レアルの献金を求めた件につながる内容といえる。党への支払いは遅れていたが、最初の50万レアルは2017年3月に払われた。ノゲイラ氏には500万レアルも払われるはずだったが、実際に払われたのは同氏の兄弟を経由した300万レアルで、公式の選挙献金としても記録された。
PPへの賄賂は2016年3月30日に党幹部とジョエズレイ氏が会議を行い、話がまとまった。民主運動党(現・民主運動・MDB)が前日、ジウマ政権からの離脱を決め、PPもこれから抜けようという時期(同年4月12日に離脱)だった。ジョエズレイ氏はこの会合について、連邦警察で報奨付証言を行っていた。
PPへの支払いは2017年3月に始まった。最初の支払いの際はノゲイラ氏がサンパウロ市のジョエズレイ氏宅を訪れ、サウジ氏が用意した現金50万レアルを受け取った。この時の様子はジョエズレイ氏が録画しており、残り750万レアルは「15日毎に50万レアルずつの15回払い」と決められたという。
ノゲイラ氏への支払いは同氏の地元であるピアウイ州のスーパーマーケット「コメルシアル・カルヴァーリョ」を通し、同氏の兄弟のグスターヴォ・エ・シウヴァ・ノゲイラ・リマ氏に現金で支払われたという。
同件は収賄と資金洗浄の容疑で8日に最高裁のローザ・ウェベル判事に報告済みだ。ノゲイラ氏とPPは10月の選挙でボルソナロ大統領の重要なパートナーとなっている。