《ブラジル》工業製品の見かけ消費指数が3月に増加=第1Qではまだ0・6%減少

応用経済調査院(Ipea)が5月30日、工業製品の見かけ消費指数が3月に前月比で1・1%成長したと発表したと同日付現地サイトが報じた。
Ipeaによると、国内消費用の工業製品の生産は3月に0・8%成長した。他方、輸出用の工業製品の生産は、4カ月連続で減少した後、2・7%の成長を記録した。
ただし、第1四半期(1―3月)の見かけ消費指数はまだ、昨年第4四半期を0・6%下回っている。第1四半期は国内向けの製品生産が前期比で0・1%増加したが、輸出用の製品生産は前期比で5・4%減少している。第1四半期の工業生産が振るわなかったのは、1月の生産活動が停滞したためだという。
Ipeaによると、3月は工業生産全般が成長した。特に目立ったのは、その他の製品を生産するために使用する資本財関連と、機械や設備を生産するための中間財で、各々、前月比で3・8%と1・6%の成長を記録した。ただし、昨年同月比では全部門が減産となっている。
国内消費用の製品生産に限定すると、製造加工業は3月に前月比で1%成長したが、第1四半期は前期比で1・2%の減産となった。
鉱業生産は3月に前月比で4%増えており、第1四半期でも5・2%増を記録した。12カ月間の累計の鉱業生産は、前年同期を21・3%上回った。
国内消費向けの工業生産は22部門中、14部門で成長した。特に目立つのは、輸送用の機材や車両の生産で、3月の場合、各々が7・2%増と5・4%増を記録した。
第1四半期に成長したのは8部門で、ここでも目立つのは輸送用の機材で、前期比で5・3%増を記録した。