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《ブラジル》航空機用の燃料が値上がり=航空券の価格上昇は必至

2022年6月4日

航空機用の燃料が値上がりしたと報じる2日付G1サイトの記事の一部
航空機用の燃料が値上がりしたと報じる2日付G1サイトの記事の一部

 ペトロブラスが2日に航空機用の燃料(灯油、QAV)を平均で11・4%値上げしたと発表したが、実際の価格調整は1日に行われていたと2日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 今回の価格調整の対象となった燃料は大型機用のもので、消費者が購入する航空券の価格上昇は免れ得ない。航空便のチケット販売数は今年の年頭から増加傾向にあるが、ロシアによるウクライナ侵攻以降は特に増加が顕著だという。
 QAVの価格調整は毎月行われており、配送会社との契約時に定めた条件に基づいて調整しているという。配送会社との契約は約20年前に結ばれており、国内の販売価格は国際価格と為替の動向を基に決められる。
 ペトロブラスによると、同社精製分のQAVや輸入した分は、配送会社に対してのみ販売されており、航空会社や転売を希望する会社への販売は配送会社が行っているという。また、空港内の給油施設設置と給油サービスを担当するのは、配送会社や転売会社だ。
 ブラジル航空会社協会(Abear)によると、今年に入ってからのQAVの価格は64・3%値上がりしており、世界平均と比べると40%近く高くなっているという。
 地理統計院(IBGE)によると、5月の航空券価格は18・40%値上がりしたという。
 12カ月間の値上がり率は89・19%で、にんじんの146・31%に次ぐ高い上昇率となっている。
 ブラジルでは7月に旅行する人が多いが、5月3~5日に購入した7月の便の価格は、チリ行きが2019年同期比で103%高、フランスのパリまでが79%高、ポルトガルのポルト行きが75%高など、国際便中心にパンデミック前よりも高くつくようになっているという。


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