連載小説=自分史「たんぽぽ」=黒木 慧=第2話
そのことがあって私の慧(けい)という姓名が悪いのだと言うことでその後は家では、徳善(とくよし)と呼ばれるようになり兄弟姉妹の間では今でも私を徳善と呼んでいる。
それから、私は七才になり、国民学校の一年生に入学した。一九四一年(昭和十六年)であった。その前の三~四年の鮮明な記憶はない。何かおぼろげな出来事があったような気はするけれど。
多分これは入学前の出来事だったのだろうか、干拓地の中に堀があって、そこにはハゼやドモクロと言う小魚がいた。又、シジミ貝など沢山いて、それをとりに行って、あやまって足をすべらせて堀の深い所に落ち込んだ。泳ぎを知らない頃だったので...
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