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《ブラジル》貿易収支=8月は41・6億ドルの黒字=鉄鉱石価格下落で輸出減少

2022年9月3日

貿易を支える港湾ターミナル(Ricardo Botelho/Minfra)
貿易を支える港湾ターミナル(Ricardo Botelho/Minfra)

 経済省通商局(Secex)が1日、8月の貿易収支は41・6億ドルの黒字だったと発表したと同日付現地サイトが報じた。これにより、1~8月の累積黒字は440・5億ドルに達した。
 Secexによると、8月の輸出は8・4%増の308・4億ドルで、輸入は30・5%増の266・8億ドルだった。営業日1日あたりで比べると、8月の黒字額は昨年同月比で48%減、1~8月の累積では昨年同期比で15・8%減だが、輸出額と輸入額を合計した貿易フローは昨年同月比で17・6%増の575・1億ドルだった。輸出入額と貿易フローはいずれも、8月としては1997年の統計開始以来で最大だった。
 1~8月の累積は、輸出が18・4%増の2250・9億ドル、輸入は31・5%増の1810・4億ドルで、貿易フローも23・9%増の4061・3億ドルに達した。こちらも、輸出入額、貿易フローの三つで、1~8月の新記録を更新したという。
 8月の輸出を牽引したのは15・7%増を記録した工業製品と10・7%増を記録した農産物だ。これらの部門は商品価格が上昇して、輸出額が増えた。
 他方、鉱業生産物は輸出量が6・6%減った上に価格が22%下落し、輸出額が30・2%減少した。輸出量減少は原油と鉄鉱石が中心だったが、鉄鉱石は価格も低下して輸出額の大幅減を招いた。鉄鉱石輸出の不振は中国での新型コロナの感染拡大の影響だ。
 なお、農産物輸出では、大豆が減産となったものの、価格が上昇したために輸出額は増えた。トウモロコシは量も価格も上昇した。
 輸入では、肥料や工業製品の増加が目立ったが、鉱業製品の輸入は減少した。ただし、肥料の場合は輸入額が51・8%増えたが、量は22・9%減った。原油を含む燃料は12%減少したが、価格が80%上昇し、輸入経費が52・1%増えた。


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