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《ブラジル》11%の青少年が学校離れる=最大の理由は仕事があるから

2022年9月17日

11%の青少年が学校を離れていると報じる15日付G1サイトの記事の一部
11%の青少年が学校を離れていると報じる15日付G1サイトの記事の一部

 ユニセフ(Unicef:国連児童基金)が調査・統計機関のIpecに依頼して行った調査によって、11~19歳の青少年約200万人(11%)が学校を離れている事が明らかになったと15日付付G1サイトなどが報じた。
 15日に「2022年度ブラジル教育白書―ブラジルの青少年の声」として発表されたところによると、学校を離れている青少年を社会階層別に見ると、A、Bクラスでは4%ほどだが、D、Eクラスだと17%に及ぶという。
 ブラジルでのユニセフの責任者モニカ・ジアス・ピント氏は「11~19歳だけで少なくとも200万人が学校を離れている。これに4~10歳児も加えたら、より多くなるのは明らかだ。彼らの他にも、まだ学校に残ってはいるが、何も学んでおらず、学校を辞める可能性のある子供達が何百万人もいる」と発言。中退者を減らし、パンデミックで落ちた学力や習熟度を回復させるためにも、教育に対する投資を引き上げる必要があると警鐘を鳴らす。
 同調査では学校を離れている理由も調べている。それによると、学校を離れている青少年の48%は働かなければならないからと答えたという。2番目は先生が教える内容や活動が理解できず、授業について行けないからが30%で続いた。
 調査が行われたのは8月9~18日だったが、対面授業に戻っていないからが29%で3位、家族の面倒を見なければならないからが28%で4位に入った。学校が面白くないや遠隔授業の方が良い、クラスメートや先生が嫌い、学校は役に立たない、学校に通う足がない、引越したまたは頻繁に旅行して通えないなどの理由も見られた。
 学校には残っているが、調査に先立つ3カ月間に学校を辞めようと考えた事があるという生徒も21%おり、その内の50%は授業について行けない、38%は学校が面白くない、35%は学校が歓迎してくれていると感じられないをその理由に挙げた。
 割合は少ないが、交通手段がないやお金が払えない、妊娠、何らかの障害がある、人種差別といった理由を挙げる生徒達もいた。
 学校に通っている理由についての問いについては、勉強が面白いが84%、学校が楽しいが71%、より良い将来のためと答えた生徒も70%いた。
 対面授業に戻った事を理由にする生徒も多く、パンデミック前より頻繁に学校に通っているが52%、パンデミック前より学校にいる時間が長いも46%あった。
 回答者の通う学校の92%は全面的に対面授業に戻っていたが、対面授業と遠隔授業が混じっているが5%、遠隔授業のみも3%あった。


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