連載小説=自分史「たんぽぽ」=黒木 慧=第44話
最初の仕事は日系の池森製作所であった。私達も喜んでいたら、二年も勤めないうちに他の伯人系の設計会社に移ると言う。それも前の会社よりもずっといい給料がもらえるとの話で、まぁ弟の能力が認められたのだろうと安心した。ところが、それから弟は次々と新しい会社に移って行くので、私が心配すると一応引っ張りだこでいい給料で引き抜かれるので仕方ないし、兄貴も心配せんでも良いとのことで、これがブラジル式だなと苦笑したことであった。
子供達の入学と学校生活
一九六八~六九年の私達は、泥沼を這いづり廻っていた最悪の時期で、それでもコチア組合から差し伸べられた糸にすがりながら...
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