連載小説=自分史「たんぽぽ」=黒木 慧=第47話
母、ぬいの訪伯と、弟・巳知治の結婚
私達の農場経営も借金から解放されたと言う安堵感もあり、ここで無茶苦茶に走って来た過ぎた日々を振り返ってみると、私はブラジルに来て二十年が過ぎており、美佐子も一六年になった。私はどうであれ、私と一緒に頑張ってくれた妻の美佐子には、何としてでもここらあたりでふるさとの皆に会いに帰してあげたい。そう言う思いが湧いて来た。美佐子に打ち明けた。そしたら美佐子はこんな提案を出した。「私達がふるさとを訪ねる機会は今後あるだろうから、今回はそのお金で日本の二人の母を呼ぶことにしよう。その方が母達も喜ぶだろう」と言うことで話は決まり早速...
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