《ブラジル》フォーカスのインフレ予測が6%未満に=GDPの成長見込みも微増

中銀が26日に発表した経済動向予測調査「フォーカス」によると、今年のインフレ予測は13週連続で低下し、5%台に入った。国内総生産(GDP)の予測成長率は2・65%が2・67%に微増したと同日付現地サイトが報じた。
最新版フォーカスによると、今年のインフレ率(広範囲消費者物価指数・IPCA)の予測値は1週間前の6・00%が5・88%に0・12%ポイント低下。
4週間前との比較では0・70%ポイント、12週間前の7・96%と比べると2・08%ポイント低下した。だが、政府のインフレ目標上限の5%には届いていない。
8月のIPCAは7月に続くデフレだったが、7月の0・68%より小さい0・36%で、12カ月間の累積では8・73%のインフレだった。
来年のIPCAの予測値は5・00%で、1週間で0・01%ポイント低下したが、こちらも目標上限の4・75%を超えている。
他方、今年のGDPの予測成長率は4週間前より0・57%ポイント、12週間前の1・51%比で1・16%ポイントの上昇だが、来年の予測成長率は0・50%で据え置かれた。来年の予測値も4週間前比では0・13%上昇した。
インフレが鎮静化して来た事で、経済基本金利(Selic)の予測値は13・75%で据え置かれた。来年の予測値も先週と同じ11・25%だった。
為替レートは今年末と来年末共に、1ドル=5・20レアルで据え置かれている。