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《ブラジル》約8割の家庭に負債=債務不履行は3割に

2022年10月11日

 負債を抱える家庭が増え続け、全国ではほぼ80%に及んでいると、10日付現地サイトが報じている。
 このことは全国財・サービス・観光商業連合(CNC)の10日の発表で明らかになった。それによると、全国では79・3%の家庭が負債を抱えているという。これは前月比で0・3%ポイント(P)増だが、前年同月比では5・3%Pの大幅上昇だ。
 さらに、これを最低給与の10倍以内の月給の人に限定すれば、負債を抱える世帯の割合は80%を超える。これはCNCがデータを取り始めてからはじめてのことだ。
 また、男性が78・2%のところ女性が80・9%と、女性の間で負債が増えているのも注目される点だ。
 ただ、負債家庭が増える勢いはピークを超えている。9月の増加率(前月比で0・3%P)は今年の4月以降では最も小さく、過去12カ月間の上昇率(5・3%P)も、昨年7月以降で最も小さな値だという。
 ただ、気がかりなのは、負債の返済遅れ(債務不履行)が30%で過去最高値に達したことだ。さらに、10・7%の世帯が「到底支払いができる状態でない」と宣言しているという。
 過去12カ月間で見ても、負債の返済遅れは4・5%増えており、2016年3月以降で最も高い値となっている。
 負債が生じているのはクレジットカードの86・5%が最多で、特別小切手や商店の払込票、銀行融資、車のローンなどとなっている。電気代や水道代、電話料金なども支払遅れが出やすい項目だ。


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