日系4病院にJICA拠点長表彰=コロナ禍医療分野への貢献称え

JICAブラジル事務所(江口雅之所長)は9月30日、パラー州ベレン市にて、コロナ禍における医療分野への貢献を果たした日系4病院へ「JICA拠点長表彰」を授与した。表彰を受けたのは、アマゾニア日伯援護協会アマゾニア病院、サンタクルス日本病院、サンパウロ日伯援護協会日伯友好病院、SBC病院の4病院。
表彰式には4病院を代表して、山本ジルベルト修アマゾニア日伯援護協会会長、西国幸四郎サンタクルス日本病院理事長、税田パウロ清七サンパウロ日伯援護協会会長、小松クラウジオSBC病院技師長が出席。汎アマゾニア日伯協会の生田勇治会長や森田聡在ベレン領事事務所所長らも参加した。
式典挨拶に立った江口所長は「ブラジルの新型コロナウイルス感染者数は、3千万人を超え、世界で3番目。亡くなった方は68万人余りで世界2番目となっています。予測不可能な恐怖と不安の中、使命感と勇気をもって闘った医療関係者の努力と貢献を我々は忘れてはいけません。2年間以上続いた緊急事態宣言が今年4月に解除されましたが、感染症を初めとする様々な病気との戦いはなくなりません。各病院の今後の努力と活躍への応援を、本表彰を通じて表明したい」と語った。
サンタクルス日本病院、日伯友好病院、SBC病院関係者らは、同日に行われた第6回日系病院連携協議会に出席するため、ベレンを訪問していた。同協議会は日系病院の連携強化を通じてブラジルの医療サービス向上へ貢献することを目的としており、JICAが実施を支援している。協議会では病院経営等の課題について外部講師を招き、活発な議論を行った。
日系4病院はそれぞれ日系社会で主要な役割を担っており、JICAとは助成金事業や日系社会研修、ボランティア派遣等これまで様々な形で連携している。