《サンパウロ州》光ファイバーで研究支援=州内8大学を高速回線で繋ぐ

サンパウロ州内の8大学が高速回線通信「光ファイバー」でお互いを繋ぐ「バックボーンSP(サンパウロ)」事業を進展させ、大学同士でのデータのやり取りだけでなく、他国の研究機関との情報交換も可能になる見込みだと13日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
同事業では100ギガバイト/秒(Gbps)の高速情報通信が可能になる予定で、サンパウロ連邦大学(Unifesp)やABC連邦大学(UFABC)では光ファイバーのケーブル設置も既に終わり、恩恵に与っているという。
サンパウロ州研究・教育ネットワーク(Rednesp)コーディネーターのジョアン・エドゥアルド・フェレイラ氏によると、同事業はサンパウロ州調査研究支援機関(Fapesp)の支援を得たもので、2年前から取り組みが始まった。また、このシステムでは、各種のデータ処理や保存も可能だという。
同氏によると、来年1月までにシステムに組み込まれる予定の大学は、サンパウロ総合大学(USP)、プレズビテリアナ・マッケンジー大学、サンパウロ州立パウリスタ大学(Unesp)、カンピーナス大学(Unicamp)サンカルロス連邦大学(UFSCar)、航空技術院(ITA)だ。
同ネットワークは大西洋と太平洋にある海底ケーブルを通じて構築され、サンパウロ州内の大学を国際的な学術ネットワークに接続するための基礎となる。Rednespは既に、米州大陸とアフリカ大陸を繋ぐ学術ネットワークのAMLightやラテン・アメリカ地区の学術ネットワークのRedCLARAと接続しているという。
現時点では公共のネットワークだけを利用しているが、将来的にはプライベートの5Gネットワークも利用する事になる予定だという。