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20年の死者は19%増加=新型コロナの影響は明らか=呼吸器疾患や外因性の死者減

2022年10月25日

2020年の死者急増の最大の原因となった新型コロナウイルス(Opas)
2020年の死者急増の最大の原因となった新型コロナウイルス(Opas)

 オズワルド・クルス財団(Fiocruz)が20日、新型コロナパンデミック初年の2020年のブラジルの死者は155万6824人で、過去の数字から推測された死者を19%上回ったと発表したと20、21日付現地サイトが報じた。
 同財団がエスタシオ・デ・サー大学と共同で行った研究によると、20年の死者は2015~19年のデータを基に試算した推定値を19万人上回ったという。この研究には新型コロナの感染症が直接・間接の原因である死者の数も含まれている。
 20年に死者が急増したのは感染症や寄生虫疾患による死者で、推定値の6倍弱(480%増)だった。同年の新型コロナによる死者は19万4949人だったため、他の感染症による死者も含めた死者急増の主要要因である事は明らかだ。
 それ以外で死者が推定値を10%以上上回った項目は、内分泌系疾患16%増、精神障害29%増、心血管疾患16%増、妊娠・出産・産褥期の死亡27%増となっている。
 新型コロナのパンデミックではうつ病その他の精神疾患に悩む人が増えた事は国内外の研究が指摘している。また、新型コロナ感染症の患者の中に血栓で毛細血管が詰まり、腎臓疾患や脳血管障害などを起こす例が増えた事や、妊婦が罹患した場合は重症化しやすい事なども当時から指摘されており、各項目の死者増も新型コロナ感染症の間接的な影響の可能性がある。医療崩壊や入院基準変更、介護サービス中断などで対応してもらえず、原因が特定できない死者も増えたという。
 他方、呼吸器系疾患は10%、外的要因は4%、死者が減った。専門家は、社会的距離確保やマスク着用、手指消毒、外出規制が肯定的な結果を生んだと見ている。
 研究者達は、標準化死亡率(SMR)が最も高い州は北部に、低い州は南部と南東部に集中している事も特定している。北部の死者はロライマ46%、アマパー45%、アマゾナス43%のように推定値を大幅に上回ったが、南大河では7%増にとどまっている。
 新型コロナ感染症による死者が世界一の米国では、20年の死者が2017~19年の数字から試算した推定値を17・3%上回ったという。

 


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