ブラジル女子体操が団体で4位に=国際大会過去最高成績収める

英国のリバプールで開かれた体操の世界選手権で1日、ブラジル女子団体代表が国際大会過去最高成績となる4位に入賞したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
女子団体1位となったのは米国。2位英国、3位カナダと続き、これらの国々はパリ五輪への切符を手にした。ブラジルは来年の世界選手権に五輪行きをかける。
ブラジル女子団体メンバーは、東京五輪金メダリストのレベカ・アンドラデをリーダーに、フラヴィア・サライヴァ、ロラネ・オリヴェイラ、ジュリア・ソアレス、カロリネ・ペドロ、クリスタル・ベゼラからなる。
3位のカナダとは0・902点の差。団体での過去最高成績を残したブラジル人選手達は誇らしげに写真に収まった。今回の成績は2007年の世界選手権での5位を上回るものだ。
決勝では東京五輪でも活躍したフラヴィアが昨年手術した右足首に痛みを訴えたため、段違い平行棒にしか出場できないというアクシデントを他の選手がカバーした。床や跳馬でフラヴィアが参加できなくなった事や平均台での2度の落下が響き、1点弱の差で表彰台を逃すという惜しい結果となった。
フラヴィアは段違い平行棒で予選よりも成績を上げ、チームは3位となったが、平均台で2人が落下し、7位に落ちた。床ではレベカが14点台を出したが、チームとしては予選を2・5点下回った。それでも、順位は6位に上がった。
最終種目の跳馬は五輪金メダリストのレベカが15・166の高得点を出し、カロルとロレネが予選を上回る点数を挙げた事で、チーム全体を4位に押し上げた。
予選終了時は8位だったカナダは誰一人落下する事なく演技を終えて3位につけた。
ブラジル女子が団体で世界選手権決勝に進んだのは5回目で、今回の成績が最良。五輪で決勝に進んだのは2008年の北京大会と2016年のリオ大会で、共に8位だった。
なお、男子決勝は2日に行われ、2018年以来の決勝進出を遂げたブラジルは団体で7位につけた。今大会参加者は、カイオ・ソウザ、ジオゴ・ソアレス、アルトゥール・ノリ、ルカス・ビテンコート、ユリ・ギマランエス、パトリック・サンパイオの6人。
男子団体でパリ五輪行きを決めたのは中国と日本、英国で、ブラジル男子も来年の世界選手権に望みをかける。