ブラックフライデー=今年の売上は42億レアル?=昨年比で1・1%増予想

全国財・サービス・観光商業連合(CNC)が9日、今年のブラックフライデーの小売販売は昨年同期比で1・1%増の42億レアルとなるとの見通しを明らかにしたと同日付SBTニュースなどが報じた。
CNCによれば、この予想が実現すれば、ブラックフライデーがブラジルの小売業界のカレンダーに組み込まれた2010年以降で最高値となる。これまでの最高はコロナ禍に伴うデジタル化加速により、前年比で13・2%増を記録した昨年のブラックフライデーだった。
CNCは、今年の小売販売は昨年比で1・3%増となるとの見通しも明らかにした。CNCによると、ブラックフライデーとサッカーのワールドカップは、今年の小売販売を押し上げる主な要因の一つと見られている。
ブラックフライデーは小売業界にとり、クリスマス(ナタール)と母の日、子供の日、父の日に続く5番目に大きな書き入れ時で、11月の最後の金曜日(今年は25日)がそれにあたるが、前倒しでプロモーションをかける例が増えている。
また、今年はちょうどワールドカップ(W杯)初週とも重なる。CNCでは、W杯は小売販売に1・4億レアルのインパクトを与えると見ている。特に影響が出そうなのが家具や家電、個人用品と電子機器類の2部門だ。
CNCでは、家具と家電はブラックフライデーの売上に10・9億レアルの、個人用品と電子機器は同9・2億レアルのインパクトを与えると見ている。また、ハイパー、スーパーマーケットの売上は9・1億レアル、衣類と靴、アクセサリー類の売上は7億レアルに達する見込みだ。
CNCのエコノミスト、ファビオ・ベンテス氏は、「インフレは減速傾向にあるが、経済基本金利(Selic)の高止まりでクレジットがより高くつくため、耐久消費財の購入が特徴であるブラックフライデーの売上急増を妨げるだろう」と見ている。