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インフレ=10月は高所得世帯に重し=航空券や医療保険の高騰で

2022年11月24日

スーパーで買い物をする婦人(EBC)
スーパーで買い物をする婦人(EBC)

 【既報関連】応用経済調査所(Ipea)は21日、10月のインフレ率増加で最も影響を受けたのは、月収1万7260・14レアル以上の高所得世帯だったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 Ipeaによると、10月のインフレ率は前月比で0・59%増だったが、高所得世帯のインフレ率は1・14%増だったという。これは、航空券や医療保険の保険料が値上がりした結果だという。
 他方、月収が1726・01レアル未満の極貧世帯や、1726・01~2589・02レアルの貧困世帯のインフレ率は0・51%と0・52%で、全国平均を下回った。
 ただし、12カ月間の累積では高所得世帯と極貧世帯、貧困世帯の全てが全国平均を上回ったという。具体的に見ると、全国平均は6・43%だったが、極貧世帯の累積インフレ率は6・73%、高所得世帯は7・95%だった。
 一方、月収が2589・02~4315・04レアルの中の下所得世帯と4315・04~8630・07レアルの中所得世帯、8630・07~1万7260・14レアルの中の上所得世帯は、10月のインフレ率が0・57%、0・61%、0・64%で、全国平均を上回ったグループも出たが、12カ月間の累積は6・17%、6・39%、6・38%で、いずれのグループも全国平均を下回った。
 Ipeaでは、低所得世帯の場合は食料品や飲料と、保健・介護費の値上がりの影響を受けたが、中や中の上所得世帯、高所得世帯は交通費の値上がりの影響をより強く受けたという。特に目立ったのは前月比で23・4%値上がりした航空券だ。
 また、同じ保健・介護の経費でも、低所得世帯のインフレ圧力となったのは2・3%値上がりした個人衛生用品で、高所得世帯を圧迫したのは1・4%値上がりした医療保険だったという。

 


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