正規雇用、10月は15・9万人増加=平均給与は0・38%減額
労働社会保障省が29日、10月は正規雇用者が15万9454人増えたと発表したと同日付現地紙サイトが報じた。
同省によると、10月の新規採用者は178万9462人、解雇者は163万8人で、差し引き15万9454人の正規雇用者増となった。今年に入ってからの累積では232万252人増で、正規雇用者の総数は、前月比で0・37%増の4299万8607人となったという。
1~10月の正規雇用増数は昨年同期の275万人よりも少ないが、正規雇用者の総数は昨年同月の4065万人も上回っている。
10月に雇用が増えたのは5部門中4部門で、金融、不動産、経営支援その他のサービス業が9万1294人増えたのをはじめ、商業が4万9356人、工業が1万4891人、建設が5348人増加したが、農牧水産業は1435人減少した。農牧水産業の雇用減は季節的な要因が影響している。
地域別では、南東部8万740人、北東部3万2223人、南部3万1244人、中西部8409人、北部7266人と、全地域で正規雇用者が増えた。
ただし、連邦自治体レベルで見ると、季節的な要因を受けた鉱業で雇用者減が生じたアマパー州で全体の0・65%にあたる499人の雇用者減(0・97%減)が生じた。それ以外の自治体はアラゴアス州1・11%、ロライマ州0・75%のように正規雇用者が増えている。
10月に新規採用された人の給与の平均は1932・93レアルで、9月の1940・21レアル(インフレ調整後)より7・28レアル(0・38%)減った。だが、昨年同月の190・11レアルよりは増えている。
労働社会保障省による数字は非正規雇用者や非正規の就労者の数を含んでおらず、地理統計院(IBGE)が発表する全国家庭サンプル調査(Pnad)の数字とは異なる。