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ザンベッリ下議、軍事介入を求めて物議醸す=銃騒動巡り大統領と口論も

2022年12月2日

ザンベッリ氏の動画(twitter)
ザンベッリ氏の動画(twitter)

 ボルソナロ大統領支持派の政治家の中で最も過激な言動で知られる1人のカルラ・ザンベッリ下議(自由党・PL)が、大統領選でのルーラ氏当選に対して軍事介入を求めた。大統領選決選投票前日の銃携行市民追跡事件に続き、物議を醸している。11月30日、1日付現地紙、サイトが報じている。
 同下議は11月29日に拡散した録画の中で敬礼しながら、「4星以上の将校の方々、このまま1月1日に泥棒に政権を継がせて良いのか? 今こそ、判断の見せどころではないのか」と訴えた。
 ザンベッリ氏は10月29日午後、サンパウロ市中央部の住宅街で黒人男性から浴びたヤジに激昂。友人で非番だった軍警と共に決選投票前日は携行禁止だった銃を振りかざして追い回す騒動を起こした。
 選挙高裁が定めた規定に基づくと逮捕もあり得たが、ザンベッリ氏は事情聴取だけで釈放された。だが、「この騒動がボルソナロ氏の落選を決定的にした」との声も少なくなかった。
 同氏はボルソナロ氏の落選直後も抗議活動を煽る言動を起こしており、SNSのアカウントを全て停止される処分を受けた。その直後、同氏は米国に渡ったが、「逮捕逃れのためでは」との声も多くあげられていた。同氏は11月19日に帰国したが、その際も「私はまだ逮捕されていない」とし、かねてから敵視するアレッシャンドレ・デ・モラエス選挙高裁長官を挑発する言動を行っている。
 その後も同氏の言動の過激さは変わらず、11月29日にはPL党内の夕食会でボルソナロ大統領と口論したと報じられた。ザンベッリ氏もそれを認めているが、内容は明らかにされていない。
 だが、複数の関係筋によると、口論の原因は大統領選前日のザンベッリ氏による銃騒動だったという。ボルソナロ氏やその一族は、この騒動が落選の原因となったとし、ザンベッリ氏に強い憤りを感じていると報じられている。


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