ブルマジーニョ=267人目の身元確認=ダム崩壊事故から約4年後

ミナス州市警が20日、2019年1月25日に同州ブルマジーニョ市で起きた鉱滓ダム崩壊事故の犠牲者の身元が判明したと発表したと同日付現地サイトが報じた。
ブルマジーニョ市で崩壊した鉱滓ダムは、ヴァーレ社が所有するコレゴ・ド・フェイジョン鉱山にあったB1と呼ばれるダムだ。この事故では270人が犠牲になり、今年の6月7日までに266人の身元が判明していた。
今回身元が確認されたのは、ベロ・オリゾンテ市在住で、同鉱山の作業のスーパーヴァイザーだったクリスチアネ・アントゥネス・カンポス氏だという。同氏は当時、35歳だった。市警によると、彼女は267人目の犠牲者で、現在もまだ、3人が行方不明のままだ。
犠牲者の中には妊婦が2人いたため、崩壊事故の被災者と遺族の会では、犠牲者は胎児も含めた272人としている。
同州のロメウ・ゼマ知事はSNSで、鉱滓ダムの崩壊事故によって引き起こされた苦しみを和らげるのは同州政府の約束とし、「行方不明となった犠牲者全員の遺体を見つけ、身元を確認する事で遺族達の痛みを幾分でも軽減できるまでは、落ち着く事はできない」と書き送った。
今年に入ってからの身元確認は、5月、6月に続く3人目だ。同州消防は延べ5735人を動員し、事故から1400日以上経った現在も、現場付近の土砂をふるいにかけながら丁寧に捜索し直している。現在使われている機械は1時間に200トンの土砂を処理できるという。