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1月インフレは昨年並?=15日締めの数値で0・55%

2023年1月26日

 地理統計院(IBGE)が24日、1月15日締めの広範囲消費者物価指数(IPCA―15)は0・55%増で、12月の0・52%増をやや上回ったものの、昨年同月の0・58%増よりは低いと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。

必需品を買い出し中の消費者(Valter Campanato/Agencia Brasil)
必需品を買い出し中の消費者(Valter Campanato/Agencia Brasil)


 15日締めの物価指数は当該月の物価の先読み指数として用いられる。直近12カ月間の累計は5・87%増で、12月までの12カ月間の5・90%増を若干だが下回った。
 ただし、1月は九つのグループ全てで前月を上回っている。上昇幅が大きかったのは、保健・個人介護の1・10%増で、12月の0・40%増の倍以上となった。特に響いたのは、12月は0・04%増だったのに1・88%増となった個人衛生用品だ。
 中でも、香水は4・24%、皮膚のケア用品は3・85%値上がりした。22年から23年にかけての調節が入った医療保健も1・21%増を記録したが、こちらは前月と同水準だった。
 食料品や飲料は0・55%増で、12月の0・69%増を下回った。玉ねぎは15・21%、ロングライフ牛乳は2・04%値下がりしたが、ジャガイモの15・99%増やトマトの5・96%増、米の3・36%増、果物の1・74%増などが響き、食品価格全体を0・61%押し上げた。外食費は軽食が0・80%増、普通の食事は0・14%増で0・39%増を記録。それでも前月の0・45%をやや下回った。
 通信費は、ケーブルテレビなどの契約料が11・78%、電話とインターネットやテレビとのセットサービスが3・24%、インターネットが2・11%、電話機が1・78%のように軒並み値上がりし、全体で2・36%増となった。
 運輸・交通費は0・17%増で、12月の0・85%増より穏やかな値上がりとなった。これは燃料費が0・58%値下がりした事が原因で、エタノールの0・51%増以外は、ガソリン0・59%減、ディーゼル油3・08%減、車用の天然ガス0・40%減となっている。
 居住費は0・17%増で、台所用のガスボンベの1・32%減、電気代の0・16%減が衝撃を和らげたが、台所用の天然ガスは、1月1日に3・64%調整されたリオ州や12月10日から10・90%調整されたサンパウロ州などの影響で7・09%値上がりした。
 地域別の指数も全地域で上昇。上昇幅が最大だったのは個人衛生用品が2・65%、上下水道の料金が5・85%、ジャガイモの価格が23・18%上がったベロ・オリゾンテの0・92%増。上昇幅最小は、電気代が4・82%、玉ねぎが20・18%値下がりしたリオ市の0・23%だった。


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