送電塔20基に被害が発生=8日以降に発生した攻撃で

8日の三権中枢施設襲撃事件後、送電塔への攻撃も11回起きており、送電塔16基が損傷、4基が倒壊と国家電力庁が発表したと24日付現地サイトが報じた。
送電塔の倒壊が起きたのはロンドニア州3基、パラナ州1基だ。損傷した塔はパラナ州6基、ロンドニア州6基、サンパウロ州3基、マット・グロッソ州1基となっている。倒壊には至らなかった塔の被害は伝送ケーブル断線、隣接する塔倒壊による構造物のねじれ、基礎を支えるケーブルの切断などだ。
攻撃回数と倒壊・損傷した塔の数が違うのは1回の攻撃で複数の塔が倒壊・損傷した例があるためで、攻撃回数はパラナ州4回、サンパウロ州3回、ロンドニア州3回、マット・グロッソ州1回だ。
同庁では連邦警察や連邦道路警察、ブラジル情報庁(Abin)などと協力して送電塔への攻撃監視を強化しており、電力供給システムの安全性を高め、攻撃を特定する意向を表明。電力の供給中断を引き起こすような大きな損傷を避けるため、送電網内の障害はなるだけ早く修復することも約束した。
また、システムの堅牢性は送信設備や送信機の頻繁な監視と相まって、送電塔の誤作動を予測し、塔を倒壊させることなく損傷を修復するという点で好ましい結果を示しているとも強調している。