リオ州=シルヴェイラ容疑者を逮捕=下議の任期切れた翌日敢行
2日、リオ州のペトローポリスで元下議のダニエル・シルヴェイラ容疑者が逮捕された。下議任期が1日に切れて議員特権がなくなった翌日の逮捕で、自宅からは大量の現金も押収された。2日付現地サイトが報じている。
シルヴェイラ氏は2021年2月に「最高裁判事全員更迭」「軍政令第5号(AI5)擁護」などを叫ぶ動画を投稿し、「反民主主義的行為」を理由に現行犯逮捕された。翌年には8年間の被選挙権剥奪も言い渡された。
この時は実刑判決も言い渡されたが、ボルソナロ前大統領が前代未聞の個人恩赦を出したことで実刑は免れていた。
今回の逮捕命令は最高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事が下したもので、自宅軟禁中もインターネットへの接続や電子足環の破壊などの違反行為を繰り返したことで逮捕となると共に、パスポートの没収、銃の登録抹消も命じられた。
シルヴェイラ容疑者の自宅からは27万レアル相当の現金も押収された。現地同氏は昨年の統一選で上議選に出馬したが、落選した。ボルソナロ前大統領による恩赦に関しては最高裁がその有効性を判断しておらず、大統領も交代しているため、逮捕は法的に問題がなくなっていた。
また、シルヴェイラ氏がモラエス判事に対して盗聴を仕掛けようと試みたと見られる発言の録音が見つかったことも、逮捕の理由にあげられている。