グアルーリョス=国際空港の廊下が空っぽに=アフガニスタン人達が移動

母国の国情が不安定なため、ブラジルまでたどり着いたが行き先が定まらず、サンパウロ州グアルーリョス市の国際空港に滞留していたアフガニスタン人が5カ月ぶりに姿を消したと3日付現地サイトが報じた。
クンビッカ空港の一角でアフガニスタン人が起居し始めたのは2022年8月で、1日付アジェンシア・ブラジルも、約30人が滞留していると報じたばかりだった。
だが、3日付現地サイトは、誰もいない廊下の写真と共に、「まだ山ほどの人がやって来るはずだが、少なくとも5カ月を経てやっと誰もいなくなった」というアフガニスタン人集団前線の活動家スワニー・ゼノビニ氏の言葉を掲載した。
空港にいたアフガニスタン人達は午前11時20分頃、州政府と女性・子供・青少年擁護のためのブラジル協会が備えた収容施設に移った。ゼノビニ氏は「我々は正しい道を歩んでいる」と述べており、州政府も子供12人を含む36人がグアルーリョス市内の施設に入ったと発表した。
ブラジルは21年9月1日~22年12月6日にアフガニスタン人に6302件の人道主義的ビザを発行。内3367件は昨年1~10月に到着した人向けに出されたものだ。