IPCA=1月は前月比で0・53%増=4カ月連続で前月比増記録=12カ月間では若干下がるも

地理統計院(IBGE)が9日、1月のIPCA(広範囲消費者物価指数)は前月比で0・53%増だったと発表したと同日付現地サイトが報じた。
1月の指数は前月の0・62%増より減速し、12カ月間の累積の5・77%も前月までの5・79%や前々月の5・9%を若干下回ったが、前月比増は4カ月連続で、政府目標上限の年4・75%まではまだ遠い。
1月最大のインフレ圧力は食料・飲料費の0・59%増で、全体を0・13%ポイント押し上げた。運輸・交通費も0・55%増で、全体を0・11%ポイント押し上げた。
その他の部門は居住費0・33%、家庭用品0・70%、保健・パーソナルケア費0・16%、個人支出0・76%、教育費0・36%、通信費2・09%と軒並み前月比増だが、被服費は0・27%減を記録した。
食費を押し上げたのはズッキーニの44・05%増やジャガイモの14・14%増で、人参17・55%増、トマト3・89%増、果物3・69%増、米3・13%増なども響いた。逆に、玉ねぎ22・68%、切り身の鶏肉1・63%、牛肉0・47%のように値下がりしたものもある。
ジャガイモや人参は生産地が雨にたたられて値上がりしたが、玉ねぎは北東部や南部からの供給量が増えて値下がりした。
家庭での食費は0・60%増で前月の0・71%増を下回ったが、外食費は軽食費の1・04%増などの影響で0・57%増を記録。炭酸飲料やミネラルウォーターは0・81%、ビールは0・43%値上がりした。
運輸・交通費は燃料費の0・68%増が響いた。項目別ではガソリンが0・83%、エタノールは0・72%上がったが、ディーゼル油は1・40%、車用天然ガスは0・85%下がった。新車価格は0・83%、ナンバープレート装着費や登録更新費は1・60%、市街地のバスは0・91%上がり、アプリのタクシーは17・03%下がった。
通信費を牽引したのは、有料テレビの11・78%や電話とインターネット、有料テレビのコンボの3・24%などで、インターネットサービスも2・09%上がった。
居住費を押し上げたのは水道料金や台所用の天然ガスなどで、台所用の液化ガスは1・19%値下がりした。