サンパウロ州北部＝豪雨死者が６５人に＝不法占拠地区に集中

　１９日から引き続く、サンパウロ州北部海岸豪雨被害での死者が２６日の時点で６５人にまで増えている。２６日付Ｇ１サイト（１）などが報じている。
　先週末に主に行方不明者の捜索が行われていたのはサンセバスチアン市ヴィラ・サイー区だった。あちこちで土砂崩れが発生し、死者や行方不明者が最も発生した地区だ。
　ここでは２６日１５時３０分の時点で捜査を打ち切った。最後の死者が確認された時点で今回の死者が６５人となった。現在、そのうち５７人までの身元が確認されたが、うち２１人が成人男性、１９人が成人女性、１７人が子供だった。
　ヴィラ・サイー区で被害者が多発した背景には、同地区で住宅の違法占拠が長年に行われてきたことが挙げられる。それは１９８７年頃から見られた傾向で、６５０軒の住宅に５００世帯の家族が生活していた。
　それに加え、同地区では２０１４年頃から土砂崩れの危険性が指摘されていた。捜索はこの後、バレイア・ヴェルデ地区の行方不明者に対して行われる。