サントス米下議=疑惑の経歴詐称に捜査=下院倫理委員会が決定
米国下院が、ブラジル系議員のジョージ・サントス氏に対して捜査を開始することを発表した。これまでの数々の経歴詐称疑惑に加え、他の疑惑も浮上している。2日付G1サイト(1)などが報じている。
サントス下議は、昨年の選挙運動中に「ニューヨーク大学に通っていた」「ゴールドマンサックスに勤務」などの経歴詐称が大手メディアによって連日報道され話題になっていた。
だが、2日に同国下院の倫理委員会が捜査を開始するとしたのは、以下の二つの疑惑に関してだった。一つは下議選に際してのキャンペーン資金の出所と使途の不透明性。これは選挙不正として連邦法に抵触する可能性がある。二つ目は、かつて自身のスタッフだった男性へのセクシャル・ハラスメントの訴えだ。サントス氏は同性愛者をキャンペーン時から売りにしており、「共和党初の同性愛連邦議員」として話題を呼んでいた。
サントス氏は下院での決定後、「捜査には積極的に協力したい」とSNS上で答えている。同氏は諸々の詐称に関して「嘘をついていたことは認める」とすでに語っている。