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正規雇用=1月は8・33万人増加=債務を抱える人は記録更新

2023年3月11日

月毎の正規雇用者の増減数の推移(9日付G1サイトの記事の一部)
月毎の正規雇用者の増減数の推移(9日付G1サイトの記事の一部)

 労働省が9日、1月は正規雇用者が8万3297人増えたと発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)やG1サイト(2)(3)などが報じた。
 全就労・失業者台帳(Caged)によると、1月は新規採用187万人、解雇179万人で、8万3297人分雇用が増加。この数字は事前予想の6万人を上回ったが、経済活動減速や商業界の解雇増で、昨年1月の15万5178人の53・6%(登録遅れ修正後の数字では16万7269人の49・8%)となった。それでも、昨年12月の44万669人減よりは大幅に改善している。
 雇用増を牽引したのはサービス業で、行政や防衛、社会保障、教育、保健、社会サービスで1万9463人、情報、通信、金融、不動産、専門的及び管理活動部門で1万6447人など、全体で4万686人増えた。建設業は3万8965人、鉱工業は3万4023人、農業は2万3147人増えたが、商業は5万3524人減った。鉱工業では製造業で3万3738人、鉱業で341人増えた。
 また、南部は3万2169人、中西部は2万7352人、南東部は1万8778人の雇用増を見たが、北東部と北部の雇用は133人と482人減った。
 連邦自治体単位ではサンパウロ州の1万8663人増、サンタカタリーナ州の1万5727人増、マット・グロッソ州の1万3715人増など、16で増加。他方、セアラー州3033人、パラー州1853人、パライバ州1717人など、9自治体では減少した。
 ルイス・マリーニョ労働相は、高金利や負債を抱えた世帯や企業増加、基礎食料品セット価格高止まりなどの条件下での雇用増を肯定的に評価した。
 10日付エスタード紙(4)(5)や2月27日付オ・リベラルサイト(6)などによると、負債を抱える人は7010万人、負債総額も3233億レアルに達している。負債を抱える人はインフレが10%を超えた2021年9月以降、増加が継続。雇用が増えても平均月収が増えていないことや高インフレによる購買力低下、高金利は負債を抱えた人や負債を返済できない債務不履行者の増加を招く。急場を凌ぐために特別小切手やクレジットカードを使って債務不履行になる人の割合は全体平均を上回り、家計や経済の回復をさらに圧迫している。


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