BNDES=22年の純益は125億レ=26年までに貸出倍増?

社会経済開発銀行(BNDES)が14日、2022年の財務報告を行ったと同日付アジェンシア・ブラジル(1)などが報じた。
それによると、22年の経常純利益は125億レアルで、前年比で46・2%の成長を記録した。この値は417億レアルの正味会計利益から特別な要素を差し引いたものだ。同行側は、ペトロブラスの配当収入や電話運営会社Oiからの支払い額、JBSとエレトロブラスの株式売却を強調している。
他方、昨年のローンや信用供与を含む支出額は国内総生産(GDP)の1%にあたる975億レアルだった。2015~22年で見ると、配当その他による国庫への送金額は8730億万レアル、支出は6460億レアルで、国庫への送金額が支出を2270億レアル上回っている。
メルカダンテ総裁はこれらの数字に、開発銀行としての機能を果たしていないと不満を示し、貸付などによる支出を2026年までにGDPの2%とする意向を表明。近年のBNDESが純利益は株式の売買で得た配当の60%を国庫に送り、投資や貸付などに使わなかったことを批判すると共に、国への返金を含む国庫への送金減額も擁護した。
ネルソン・バルボザ同行理事によると、2016~22年の支出の平均はGDPの1%で、それ以前の20年間の平均の2・3%を大幅に下回っている。
昨年の利益を参照に計算した場合、BNDESは今年、国庫に対して240億レアルを支払う必要がある。