サンパウロ州=環状線北部区間の入札終了=中断していた工事も再開へ

サンパウロ州政府が14日に環状線北部区間の工事の入札を行い、投資ファンドのヴィア・アピア・インフラエストゥルトゥーラが落札したと同日付エスタード紙サイト(1)(2)(3)などが報じた。
ヴィア・アピアは2026年6月までに同区間の工事を終了させる予定だ。環状線北部区間は2013年に工事が始まったが、2018年からは工事が中断している。
サンパウロ州政府の試算によると、同区間の工事が完成すれば、サンパウロ市の幹線道路の一つであるマルジナル・チエテを走行する車の数は8万台余り(トラック3万台と乗用車5万4千台)減るという。
タルシジオ・デ・フレイタス知事は、今回の入札は今後も予定されている入札の第1号に過ぎないとし、「公共事業が止まったままということはあり得ない。環状線北部区間の工事が再開すれば人々のモビリティが高まるため、環状線の周辺の企業の商談や雇用も増えるし、移動に要する時間も短縮する。環状線を完成させよう」と呼びかけた。
ヴィア・アピアは北部区間の建設と運営・保守を担当。入札には同社以外にも3社が参加していたが、他社よりも割引率が高かった同社が落札。昨年8月に発表された入札規定によると、投資の推定価値は約34億レアルとされている。
同社には車の走行距離に応じた料金を課す「フリーフロー」の導入も認められており、料金所で停車する必要がなくなる見込みだ。