ドラッグ・クイーン局長が辞任=ルーラ政権発足から2カ月半で
女装男性の「ドラッグ・クイーン」局長として話題を呼んだフッチ・ヴェンセレモス氏が15日、大統領府社会通信局(Secom)を辞任した。16日付フォーリャ紙電子版(1)などが報じている。
フッチ氏はSecomで社会参加と多様性局長を務めていたが、政権発足3カ月を待たずに辞職した。同氏は具体的な理由を明かさなかったが、「自身の社会グループの存在意義をこれ以上感じなくなった」としており、局内での孤立をうかがわせている。
フッチ氏は土地なし労働者運動(MST)のメンバーで、LGBTならびに黒人の社会的平等を求める活動家だった。カンピーナス大学で修士号を取得しており、昨年10月の下議選では連邦直轄区で労働者党(PT)から出馬して第1補欠となっていた。
フッチ氏は、今後は自身の推し進めてきた社会活動をこれまで以上に活発に行っていきたいとしている。